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2008年08月30日

日本の土壁を見直そう

うちが加入している「生活クラブ」という生協の『さくら通信』(福生・羽村・瑞穂限定のまち通信)に、組合員が順番に寄稿を、と頼まれたので、土壁についての文章を書きました。
以前から読んでいただいている方には今さらながらの内容ですが、このブログ上でも土壁にあまりなじみのない方に読んでいただけるとありがたいです。

(以下引用)
 新築から4度目の夏を迎える我が家には、はじめからエアコンがありません。
もちろん、真夏日や猛暑日といった日にはそれなりに暑いです。特に、妊婦でお腹の大きい今年は暑さもひとしお…。
 それでも毎年、扇風機だけで夏をしのいでこられたのは、昔ながらの木組み・土壁という家のつくり、そしてすだれや夜間冷気の利用などいくつかの仕掛けのおかげ。
 なかでも、竹の下地に泥をたっぷりと塗って乾かした土壁の吸湿力は、湿気ムンムンの日本の夏にすばらしい力を発揮します。理屈上、カラカラの土が泥に戻るくらいまでは  水分を吸収できるわけで、閉め切って一日出かけても家の中は蒸れないし、梅雨どきの洗濯物も室内で十分乾きます(部屋干ししてもにおわな〜い!)。
 一方で、ビニールクロスやウレタン塗装の床材・家具などに囲まれた最近の家では、換気以外に湿気の逃げ場がありません。
 土壁といっても、心配される施工費用やメンテナンスは長い目で見て決してべらぼうなものではなく、こんなすばらしい先人たちの知恵を日本人はもっと見直すべき、と今月もお安かった電気料金の明細を見ながら思うのでした。
 それでも、これ以上の温暖化は困るなぁ…
(D)

posted by sekiguchi_lablog at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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