土壁の外側に断熱を!
ということです。
厚みのある土壁は熱を蓄える力がありますので蓄熱層。
その蓄熱層の外側に断熱層を設けることで、
室内の気温や湿度の変化が外に比べてゆるやかになり暮らし易くなります。
いわゆる「外断熱」。
蓄熱層+断熱層です。
ただ柱の外に断熱をて「外断熱」とは違います。
断熱材は予算に応じて様々です。

写真はフォレストボードを使った場合。
フォレストボードは国産である点、材料にヘンなものが使われていいないという点、ボード状のものを入れ込んでいくので地震に対してもプラスの効果が期待できる点、断熱性能もありながら調湿もある程度でき点、密度があるのである程度は蓄熱性能も期待できる点、等で土壁とは相性が良いのです。
断熱とは動かない空気の層をつくること。
ということで・・・
ロール状の障子紙を土壁の外側に張り、柿渋を塗りました。
それらと透湿シートで空気層を3〜4層つくりました。
柿渋に反応してハチが飛んで来て困りました。特にスズメバチが。

条件が合えば、
南側は透明ガラスを使うこともできます。
例えば 羽村・A邸 ではペアガラスのサッシを取付けました。
夏はすだれを掛ける必要がありますが、サッシを開けておけば夜間に湿度が高くなったとき吸湿し、昼間温度が高くなったときに湿気とともに熱も排出してれます(気化熱)
冬は、晴れた日には太陽熱が土壁に蓄えられ赤外線に変わり体の芯から暖まります。
蓄熱層の外側に断熱層を設けることで熱を蓄えた壁が、夜になって
その熱が外へ逃げていくのを少しでも遅らせることができます。
でも・・・
土壁の真壁(外壁さえもない土壁のみ)づくりの家に暮らす方お話を聞いた時、
ある方は冬でもあたたかいと言い、
ある方は寒くてと言う。
結局、暮らし方や暮らす人の感じ方か・・・。
でも実験では土壁の断熱性能は断熱材とは桁が違うほどありません。
【関連する記事】