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2015年01月18日

加湿器と石油ストーブの水分はどこへいくか。

家づくりの立場からみますと、
どちらも使わないにこしたことはありません。

どれだけの水分が部屋の空気中にあるのか、
加湿器はどれだけ水が減ったかで一目瞭然。
石油ストーブ、ファンヒータの方は使った石油(灯油)とほぼ同じ量の水がその部屋に放たれます。
石油(灯油)の性質上。
(18Lのポリタンク全部使ったなら18Lの水ということ)


空気中に放たれた水分は部屋の中にとどまっているのか、、、

とりあえずはその部屋にとどまると思いますが、
次々と供給される水分により、
部屋の空気は飽和状態となり、
建具や壁の隙間を通り、
湿気はまだ空きがある場所へ行きます。
押し入れ、クロゼット、廊下、見えない壁の中、、、。

湿気と呼ばれるとても小さな水は金属以外どこでも通り抜けてしまいます。
ビニール袋に入ったセンベイも湿気てしまうのです。

そんな湿気ですから壁と天井や床のすき間やコンセント、スイッチのすき間から
壁の中に入っていきます。
ボードとボードの隠されたその間。

そして冷やされて結露。
“水” になってしまいます。

朝、サッシにびっしりと結露してしまうお宅。
あれがもし見えない壁の中でも起きていたら。
悪い条件が重なれば、、、、局所的に、、、。

実際なんとも言えません。
考え過ぎと言われればそれまで。
 
条件としては、
「外壁」はほぼ外気温。
断熱材はスカスカ。
後は部屋のつくりか。

一度 “水” になってしまうと、湿気にもどるのに時間がかかります。
じめじめとじめじめと。

カビの胞子はどこにでも浮遊していますので、
居心地の良さそうなところなら住み着いてしまいます。


外壁.jpg
塗装が浮いていた所。手ではがせます。

外壁1.jpg

外壁2.jpg
内側の方がぐずぐず。

断熱黒カビ.jpg
断熱材のつなぎ目の黒カビ
posted by sekiguchi_lablog at 20:03| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする