家の一番熱いところである 「屋根」 は一体何度あるのでしょうか、
ここで意を決して、ささっと、屋根に登ってみました。
測った日は2015年8月3日14時
まずは外気温:35度

室温:30度

土間:29度

そして屋根:63度

太陽光パネル:58度

パネル下:49度

屋根の温度について
屋根の素材はガルバリウム鋼板(素地)
断面で見るとなみなみの折半屋根です。
よく夏の屋根では目玉焼きが出来るとか70度近くになるとか言われますが、63度でした。
前日(8/2)も測ってみましたが55度でした。
折半屋根が夏の熱さにも有利な点は、
鋼板で強度を出す為のこのなみなみの形が、
それだけで屋根下の通気層をとれる形となっている点。
もうひとつは、この折れている形はラジエーターのように放熱しやすいということ。
同じ屋根面積を鋼板で葺く場合タイラに葺いていくのとなみなみに葺いていくのとでは、
表面積が1.45倍になるのです。
同じ太陽熱を受けるのもその広くなった分、分散され、受けた熱もなみなみのでこぼこで放熱されやすくなっています。
太陽光パネルについて
屋根の温度より若干低いのはパネルは基本空中に浮いているという点で、
空気中に放熱されている為。
ちなみにこの温度(58度)による発電量の低下はメーカーのグラフを見ると約10%のロス。
太陽光パネルの下について
太陽光パネルを設置すると、太陽の直射をパネルで受け、その下は通気層となり、
日影になるので室内がより過ごしやすくなります。単純明快なことです。
パネルの無い所の屋根温度63度。パネルの下の屋根の温度は49度。
その差14度。
この差はかなりのものです。
何かの機器で14度下げるというのはタイヘンなことです。
室温は外気温マイナス5度。
エアコンはありません。
扇風機で十分です。
エアコンを切った後のむあ〜とした感じ、どうしても手足が冷える感じ、、、 ありません。
もちろんエアコンを設置したとしても、
より省電力で運転できます。
お客様のお宅でもご希望によりエアコン設置しています。
パッシブソーラーの考えでつくった
木組み土壁の家での低気密高蓄熱住宅の可能性を信じて。
→「手間がゆとりを生む家」
実証検証中であります。
測ったのは8/1,2,3であります。
前2日もほぼこのような温度でした。
実は最初測った時はガルバリウムの温度が35度とか出てしまい、
あたふたしましたが、ガルバの放射率によるものと。
放射温度計ですので仕方ありません。
その後はビニールテープを貼り測り直しました。

ニワトリも大変です。
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