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2015年08月21日

ここにあるものでやっていく。 <屋根のかたち>


家の住み心地に影響の大きい太陽の存在。

夏は日差しは家の中に入ってほしくない。
冬は日差しがたっぷり入るとぽかぽかに。

夏と冬とでは太陽の角度は45度も違ってくるのです(東京)。
これだけ違うと夏用の家と冬用の家とに分けたいところですがそういうわけにもいきません。
(大昔にはそういう暮らし方もありました)。

夏日差しが家に入って来ないように軒を深くするほどに、
冬の太陽の暖かさを取入れることが少なくなっていきます。
(ダイレクトゲインの場合)

そのあたりを文献資料を読みよく考えて落としどころを探し、
設計し実際に建築。そしてそこで暮らしてみている家の屋根の形です。
(11年目、家族5人)

冬はお日さまが出れば24時間暖房いらず。
夏は外気温度が35度でも室温は30度。扇風機で十分。
おだやかに、あたりがやわらかい暖かさ涼しさで一年が過ぎていきます。
(冬の太平洋側はよく晴れます。冷房は設置していません)

遠くからくる電気や石油ということではなく、
ここにあるものを活かして暮らしていく。


省エネ 屋根.jpg
自然の暖かさ涼しさを積極的に利用した暮らしをしたい方の為の屋根の形です。


ここに降る太陽熱が暖房に。
         お湯に。
     太陽光が電気に。
     雨水が畑の水やりに。
        トイレの流し水に。
ここで育つ木が薪に。
ここにある水分(湿気)が気化熱を。
ここに吹く風で涼しく。
posted by sekiguchi_lablog at 21:00| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする