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2015年03月06日

ハーフユニットバスを断熱する

当事務所では、ハーフユニットバス使い上部を
板張りや左官壁、石張りで仕上げる依頼が多いのですが、
ひとつ気になる点はハーフユニットバスがまだFRPだけなことです。
断熱材が付いていないのです。
これではせっかくのお湯がさめてしまいます。
2階設置はまだしも、特に1階で床下通風の場合は。

浴槽 断熱.jpg
浴槽に遮熱断熱材の取付け工事も可能です。
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2015年03月04日

色による輻射熱吸収力の違い

二月末の晴れの日の午前10時40分に温度を測ってみました。
ペアガラス(普通ガラス)を通した太陽の暖かさ。

黒 温度.jpg
36度
漆喰(珪砂入)を黒で着色。
多少下地の白が見えていますので、
真っ黒にするともっと吸収すると思います。

白 温度.jpg
24度
同じ漆喰そのまま。白。


午前のこの時間でこれほどの吸収力の差があります。
土、石、コンクリ等の蓄熱力の高い素材ですと、
日が沈んだ後、じわじわと放熱してくれます。

一方、白に到達した熱は反射して壁や天井等に行き渡ります。

どこを温め、どこを温めないか、
 熱もデザインできます。


茶 温度.jpg
32度
おまけ。
漆喰に墨とベンガラを混ぜてみたもの。



posted by sekiguchi_lablog at 15:13| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月05日

石灰の小石を埋め込みコンクリを削る

コンクリ 石灰小石.jpg

石灰はセメントの元のすがた。
その石灰の小石をコンクリに埋込みました。

そしてそのコンクリの無垢の姿を出すべく削り取る。

コンクリートを構成するセメント、砂利、小石があらわになったこの土間。

やっと実現。



「日野市・N邸」
posted by sekiguchi_lablog at 09:18| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月04日

トチを削って銀河を見る。

木をひとつ削るごとに美しい木目があらわれてくる。
 トチという木は削ったすぐとなりが逆目だったりホント削りにくい木であるが、

それでもこんな板を相手にしていると
 なんとかこの木目を100%引き出してやろうと思う。

トチ.jpg

終わりなき、、、


 もう取付けの準備をしなければ。

「日野市・N邸」
posted by sekiguchi_lablog at 21:23| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月03日

2015 冬 1月の温度の記録

3年目を迎えました「晴れた日は24時間暖房いらず」
この1月も例年並み。

太陽光発電の記録も始めました。


温度の記録2015冬.pdf


おかげさまで、家族5人今のところ風邪もひかず。
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2015年02月02日

漆喰磨き

今週末見学会を開く「日野市・N邸」であります。

壁を磨く。

磨かれた漆喰壁をご覧下さい。

漆喰磨き.jpg
磨き.jpg


漆喰磨き2.jpg
磨き3.jpg
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2015年01月18日

加湿器と石油ストーブの水分はどこへいくか。

家づくりの立場からみますと、
どちらも使わないにこしたことはありません。

どれだけの水分が部屋の空気中にあるのか、
加湿器はどれだけ水が減ったかで一目瞭然。
石油ストーブ、ファンヒータの方は使った石油(灯油)とほぼ同じ量の水がその部屋に放たれます。
石油(灯油)の性質上。
(18Lのポリタンク全部使ったなら18Lの水ということ)


空気中に放たれた水分は部屋の中にとどまっているのか、、、

とりあえずはその部屋にとどまると思いますが、
次々と供給される水分により、
部屋の空気は飽和状態となり、
建具や壁の隙間を通り、
湿気はまだ空きがある場所へ行きます。
押し入れ、クロゼット、廊下、見えない壁の中、、、。

湿気と呼ばれるとても小さな水は金属以外どこでも通り抜けてしまいます。
ビニール袋に入ったセンベイも湿気てしまうのです。

そんな湿気ですから壁と天井や床のすき間やコンセント、スイッチのすき間から
壁の中に入っていきます。
ボードとボードの隠されたその間。

そして冷やされて結露。
“水” になってしまいます。

朝、サッシにびっしりと結露してしまうお宅。
あれがもし見えない壁の中でも起きていたら。
悪い条件が重なれば、、、、局所的に、、、。

実際なんとも言えません。
考え過ぎと言われればそれまで。
 
条件としては、
「外壁」はほぼ外気温。
断熱材はスカスカ。
後は部屋のつくりか。

一度 “水” になってしまうと、湿気にもどるのに時間がかかります。
じめじめとじめじめと。

カビの胞子はどこにでも浮遊していますので、
居心地の良さそうなところなら住み着いてしまいます。


外壁.jpg
塗装が浮いていた所。手ではがせます。

外壁1.jpg

外壁2.jpg
内側の方がぐずぐず。

断熱黒カビ.jpg
断熱材のつなぎ目の黒カビ
posted by sekiguchi_lablog at 20:03| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月16日

“壁体内通気” を止める DIY

冷気が入る経路はまず床下です。

床下にはどこから入るかといえば基礎に設けられた換気口です。

一応説明しておきますが、基礎とは地面とつながったコンクリートで出来た部分です。
ちなみに土台とはその基礎の上にのっている木材となります。

その換気口をふさいでしまえば、冬の冷気は入ってこないことになるのです。

ふさぐ方法としては、手軽な発泡スチロール等を大きさに合わせてカットしてはめ込むという方法。



床下の換気方法は換気口の他に基礎パッキンを用いた方法もあります。
こちらの場合は換気を止めるのは難しいです。

そして、あくまで寒く乾燥した時期だけ。
それ以外の時期ははずして換気をしてください。

あと、湿気の多い敷地ではしない方がよいと思います。

あくまで自己責任ですが、
あまりに寒すぎる!!!という方はお試しください。

家のつくりで換気口以外に風が入ってくる箇所もあったりしますので、
換気口をふさいだだけでは効果があるかどうかは家ごとに違ってきます。

合わせて点検として、
換気口のカドからよくひび割れが基礎のコンクリに入っています。
そのひび割れがちょっと大きすぎるようでしたら、
地盤の不同沈下が起きている可能性があります。

ご心配な方はご相談くださいませ。
posted by sekiguchi_lablog at 12:10| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月13日

部屋が寒すぎる理由のひとつ


例えば朝方室温が0度近くまで下がっている、、、。

例えば少しぐらいの暖房器具では室温が上がらない、、、。

etc、、、。


理由の一つに壁の中を冷たい空気が通っている状態があります。

“ 壁体内通気 ”

リフォーム事例で目にすることが多いのですが、
今でもこの工法は普通に行われています。。。
建材屋さんで一番よく売れる断熱材は厚み5cmだそうです(大工サン曰く)。
通常柱は10cm程ですので残りの5cmは空洞となる事実。
もちろんきちんと対策して家づくりをしているところも。



普通、壁はボード張ることで壁ができます。
柱に両面からボードを張ってきれいに仕上げればすっかり間仕切り壁になります。
必然的に中空のつくりです。

もしその中空の上と下が空いていたら、その中では上昇気流(ドラフト)が発生します。
薪ストーブをお使いの方でしたらご存知の!
つまり、床下から天井裏(小屋裏)までつながっていたとしたらがく〜(落胆した顔)

残念ながら、
壁の下は、
土台の上に床の下地となる根太がのっているので床板までのその部分はスカスカです。
壁の上は、
柱(間柱)は梁までいってまして、天井(軒天井)まではあいだがあいています。

室内の間仕切り壁には断熱材は入りません。
床下、天井にも断熱材は入っていない例がほとんどです。。。

つまり、床下から天井(小屋裏)までツーツーにつながっているわけです。

もし壁の中、天井裏、小屋裏、軒天井がしっかり密閉されていたら、
出口も無く上昇気流も発生しにくいでしょうが、

それはまず出来ない注文。
屋根廻りは特にすき間だらけ。

軒天井には換気口や換気のための穴あきボードを張っている場合もあります。

ということで、
床下の冷たーい空気がドラフトで壁の中を通って、上まで行ってしまうことになります。

部屋を暖房していれば暖められるのでよりドラフトが効く状態ふらふら

室内の間仕切り壁のことを書きましたが、
外壁まわりの壁も同じことが言えてしまうのです。

壁の中が10cmあるとするとその中に入っている断熱材は
ほとんど厚み5cm程度のもの。
すき間が5cmもあり、
つまり風がツーツーなわけです。

夜、部屋の壁、ボード1枚向こう側には0度近い温度の空気が上に向かって動いている状態。

床下の断熱材も入っていない、天井の断熱材も入っていないと
部屋の6面すべてボード1枚隔てて0度ということになってしまいます。
これでは夜暖房しても朝方には部屋の温度が0度近くまで下がってしまうことでしょう。


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私が設計監理した
新築の住宅は100%壁の中を冷気が上がることはありません。
理由は
壁の下部は土台の上に直接無垢の厚板(30mm)を張っていることと、
土台の上から直接壁が出来ているので、
床下からの冷気が入らない。
壁の上部は梁・桁まで壁が届いていることと天井を設けないので天井裏も無いこと。
同じくリフォームでも既存の壁をはがして耐震補強した住宅については
壁の上部下部の両方もしくは片方をふさぐことで、出来る限りのことをしています。






ワタシも受験勉強などをしていた頃は
電気ストーブ強800wでは、
室温が上がらないのです。
雨戸(断熱雨戸でない)を閉め、サッシ(シングルガラス)、カーテンを締めても、、、。
ハンテンonドテラ、、、指の出た手袋、、、。
寝る前には着替えをふとんの横にお置いて、
朝にはすっかり部屋も冷え、泣ける程に、、、。
フトンの中でごそごそ着替えるて出てくるわけです。

何なんだこの状況は!これでいいのか? となったわけです。
posted by sekiguchi_lablog at 21:53| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月12日

中塗りと荒壁

RIMG0042 1.jpg



RIMG0044.jpg


右は荒壁
左が中塗り


土壁には大きく分けて三つの段階があります。

最初は荒壁
次に中塗り
最後は漆喰等の仕上


まぁ、塗りは “自由” でありますから外れてもそれはそれで。
posted by sekiguchi_lablog at 10:32| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月25日

土に影



土 影.jpg






土は影を受けとめる。

影をつくった方が雰囲気がある。

いっぱい明るくして
明るさ100 影0
より
明るさ50 影50
とか。
posted by sekiguchi_lablog at 21:27| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月10日

屋根の上 満載

屋根の上.jpg
手前から当初よりの太陽光パネル1枚
 独立電源。容量が小さ過ぎてほとんど使えていませんでしたが、
 電動自転車のバッテリー充電とエネループの充電で再登板。

右上は当初よりの太陽熱温水器(自然循環式)
 かなり役立っています。

中央上は当初よりの薪ストーブの煙突

左はこの11月に設置した太陽光発電パネル4.39kw
 こちらもいい仕事してくれています。

小さな風車もありますが休止中。


太陽からのエネルギーを無駄無く利用します。
太陽さまさまであります。
 
posted by sekiguchi_lablog at 21:35| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月09日

アラカベ&ブラックウォールナット

荒壁とウォールナット.jpg
まだ完全に乾いていない濡れ色のアラカベと
まだオイルを塗っていない乾いた色合いのブラックウォールナットの床。
posted by sekiguchi_lablog at 21:10| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月04日

押入れなんだけど風を通す

どうしても押し入れや収納があって、
風が通らなくなってしまうことがありますが、
それでは夏は暑くて居られないし、
空気が止まったままの状態はよどんでしまい、
現実的にはカビが生えたりして良いことありません。

空気が少しでも動くと状況はガラリと変わります。

解決方法の一つとして、

「東大和市・S邸」では両側の部屋から使える収納とし、

フルリフォーム、「日野市・N邸」では四隅に穴を開けて風を通すようにしています。
換気穴.jpg
こちらの部屋は納戸。
向こう側が押入れとなっていて部屋は和室となっています。
左下の換気穴は少し見にくいですね。
最後に換気キャップを取付けます。
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2014年11月27日

雨も良し 雨水利用

しばらく良い天気が続いていましたので、
拙宅の雨水タンクは第一、第二タンクまでがほぼ無くなってしまっていました。

水洗トイレの流し水に雨水を利用しているのです。

この二日続きの雨で、タンクも一杯になり、ほっとひといき。

第三、第四タンクまであるので、まぁ、大丈夫なのですが、
第一タンクまでホースをつなげてサイフォン現象で雨水を移すというのが、
メンドーなので、ほっとしたわけです(笑)。

それならきちんとパイプでつなげてしまえば、
ともいえますが、
それはそれで、詰まったらどうしようとか、
第三まで使うのは年に1,2回のことだし、
そこまでするのか、
とか、、、
ということで、必要な時にホースでもってということで、もうすぐ10年。



それぞれのタンクは1tonです。

農業用のポリエチレン製で5ヶで送料含めて10万円ほどでした。
1ヶはバイオトイレにと予定していたのですが、今だ出来ていません。。。
本当はステンレス製がgoodですよね。沖縄で使われているように。

拙宅の水道使用量は1ヶ月で10立米也。

このあたりでは、雨水利用は盛り上がりませんが、
毎年のように水不足の地域では有効ですよね。
posted by sekiguchi_lablog at 16:23| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月22日

ローテクで夏もやりすごす。

どこまで設備にかけるのか、
どこまで省エネにかけられるのか、

施主の考え、立地の条件、リフォームらな物件の状態、、、
ぎりぎりのところで、決まっていく。

個人的にはローテクで。
いろいろと所有するということは責任を持つこと。
身軽に行きたいものですね。自分にも。
なんかもうモノを捨てるのがイヤだ。

中村家.jpg
いろいろと勉強になります。
沖縄は中村家住宅。
写真は屋根の換気口。

明日は天気も良さそうで!
ヤフーの予報では最高気温33度。
どうぞ、暑い時にお越し下さい。
拙宅の「夏のオープンハウス」です。
こういうつくりにするとこういう感じというところで。
posted by sekiguchi_lablog at 22:10| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月05日

外気温マイナス5度 8/5 14時

今日もまた一段と暑い。

14時の外気温37度(ネットは36度)
1階居間の室温32度
2階の室温35度

1階は風通しを少なくしています。
家族5人の出入りで外気が入り、お昼の用意で熱が出て、まぁこんな温度となります。

2階は風を通しています。

1階は土壁、土間の蓄冷、気化熱効果。

電気は扇風機のみ。
posted by sekiguchi_lablog at 14:38| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月02日

8月2日13時の拙宅の温度

昨日に引き続き

8月2日13時
外:35度
1階居間室温:30度 
posted by sekiguchi_lablog at 13:30| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月02日

外気温マイナス6度 6/1

一昨日、昨日といきなりの暑さ。
昨日の午後3時過ぎの
外気温34度。
1階居間の室温28度。

1.jpg

1.jpg

外気温が急に猛暑になっても室温は徐々に変わっていきますので、
カラダも徐々に慣れていきます。

エアコンありません。
扇風機もまだ。
posted by sekiguchi_lablog at 13:40| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月03日

「ちゃんと手を入れれば100年持ちますね」

リフォーム中のお宅のご主人のことば。
 おっしゃる通りでございます。
3、40年経った家でもきちんと手を入れてあげれば、
住み続けることができます。

敷地に対して駐車場や庭やと必要なスペースをとると、
建物の大きさ、位置はおのずと決まってきます。
建て替えてもそれはそうは変わりませんから。
間取りは耐震補強しながら変えられます。

せっかく建てた家ですから、
 住み続けてきた家ですから、
  手を入れながらこれからもどうぞお大事に。

posted by sekiguchi_lablog at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする