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2013年11月27日

風通しの良い立体式台所

その当時の台所といえば北側の寒い方の壁に向いたタイプが普通でありました。

「瑞穂町・A邸」では建て主さんと相談し台所の向きを南方向、ダイニングや居間の方向、
視線が抜ける方向にしました。

そして、
本物の材料を使い、風通し良く、しっかりと(もちろん木組みです)、今まで使ってきた思い出ある収納家具もできるだけ使い、
その台所の広さを最大限活用すべく“スタジオ”のように“ドラムセット”ように立体的につくりあげました。

立体キッチン4.jpg
ダイニングから見たところ。
右側には今までお使いの食器棚が置かれています(ダイニングからはサワラの厚板を側面に取付け、ただ家具を置いただけでない造り付け家具のように部屋の一体感を高めています)


立体キッチン1.jpg
奥に進んでの一枚。
今までお使いのコンロとガスオーブンが使いやすい高さで並びます。
右のスギ一枚板の天板の下の収納家具も既存のものです。

立体キッチン3.jpg
左上部の空中に浮いているような両面ガラスの収納は既存のもの
その下シンクの前には食洗器を置けるようにもしています。
包丁収納、乾きやすいまな板立ても造り付けました。


使用材料は地場産のスギ、サワラ、ケヤキ、クヌギ。
国産のクリ、ホウ、トチ。
化学物質、接着剤、農薬等を使わない材料を使いつくることが出来ます。




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2013年11月21日

リフォームで外壁を杉板張りに(焼き杉ミガキ)

11月の青空に映える「瑞穂町・A邸」

フルリフォームでありますが、なるべく外まわりはいじりたくはありません。
その当時の設計士が決めたカタチを尊重しより活かすべくの解としました。



RIMG0056.JPG

RIMG0055_2.jpg


以前の色合いのままのクールグレーで再塗装した箇所、
屋根は合わせてガルバリウムシルバー。夏の熱線もよく反射します。
雨樋やエアコンの配管カバーはブラックで締めて、
水切り笠木霧除けはちょっとゆるめて焦げ茶色、
テラス屋根のポリカもアンバーで、
家のカタチに合わせ縦のラインを出して縦張り目板押えの外壁は焼き杉のミガキ。
人に近い1階の出隅や玄関両側はサワラを横張り。もちろん無塗装ですので、
木の色からお日様にあたり黄土色黄金色になりその後にはグレーシルバーに変わって
その変化を楽しめることでしょう。

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2013年10月23日

リフォームの床の張り方

その当時の仕様では、床には断熱材が入っていない場合が多いです。

リフォームでより心地よく暮らしていけるように床に断熱材を施工しようとするとかなり大変な工事となってしまいます。一般的には既存の床を剥がさなければなりません。

合板のフロア材がぶかぶかになってしまっているなら致し方ありませんが、
状態が良い場合は剥がしてしまうのはもったいないのです。

かといって床下に潜って仰向けになり断熱材を施工するなんてことは床下の高さもぎりぎりですし、
難しいことです。

今回はフロア材がしっかりしていたので、
それはそのままにその上に新しく地場産の無垢材を張っていきます。

通常ですとべたっとそのままその上に貼ってしまうところですが、

パッキン材をはさみ、
空気層をとってあげると、
断熱層もできて一石二鳥。

お客様にもよろこんでもらっています。


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2013年08月31日

リフォームでも土壁やってます。



写真は耐震補強(筋交いダブル)した上に竹木舞(既製品)そして土壁(土はワラと長期熟成済み)

さすがに通し貫は入りません。。。


R0020674.JPG
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2013年08月28日

筋交いが図面通り入っていると思うことなかれ、、、& 土台がつながっていると思うことなかれ、、、。


その当時の図面に筋交いの印がある壁に筋交いが入っていない。
 叉、筋交いの印が無い壁に筋交いが入っている。。。
その当時はそれを「普通」としていた大工もいた。




R0020556.JPG
浴槽の配管の為に切られてしまった土台。
普通に建てるとちょうどこのくらいの位置なのです。


→補強していきます。
posted by sekiguchi_lablog at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | リフォームLabo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月08日

ホールダウン金物

どうしても南側の出隅部分等は限られた壁を“固く”しなければなりませんので、
そうなると所定の性能を発揮させるべく浮き上がりを防がなくてはいけません。
ので、ホールダウン金物取付です。

R0020346.JPG
分厚い金属のL型金物を2箇所のケミカルアンカー+全ネジを増し打ち基礎補強部分に埋め込ませます。
posted by sekiguchi_lablog at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | リフォームLabo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月07日

基礎の補強

瑞穂町・A邸の基礎は布基礎であります。
現況をぐるりと点検しまして、
気になる点は1カ所。
ヒビが入っているところがありました。
乾燥収縮によるものとは違い明らかに大きく、
その前面の駐車場に打たれた土間コンクリートにも続いてヒビが入っていました。

建て主さんと相談の上、
この箇所は基礎を増し打ちして補強することにしました。


R0020349.JPG
既存の基礎に差筋し水分量少な目の堅めのコンクリ打ちました。
posted by sekiguchi_lablog at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | リフォームLabo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月05日

気流止め

R0020423.JPG


床下の空気が壁の中に入って来るのを防ぎます。

冬は床下の気温はとても低く、その冷たい空気が壁の中を通ってしまうと、
壁も冷たくなってしまいいくら暖房してもすぐ冷えてしまいます。

写真は室内の間仕切り壁の下部です。
断熱材のグラスウールを詰めて床下から壁内部に空気が通り抜けないようにしています。

在来工法で普通に建てるとこの透き間が出来ます。



ちなみに当方の設計はつくり方がちょっと違いますので、
このような透き間は出来ません。
(どちらが良い悪いはないと思います)

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2013年07月31日

水平面も強くする

R0020408.JPG
全面リフォームでありますので、
居間の天井もはがして水平面の補強をしました。



竹でいえば節の役目です。
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2013年07月29日

壁だけ強くすればいいってもんじゃぁありません。

「瑞穂町・A邸」では耐震補強&リフォームが進んでいます。

耐震補強は壁だけ強くすればいいわけではありません。

家の一番大事な骨組みが空中分解してしまっては元も子もありませんから。

R0020400.JPG
左右の大きな梁のつなぎ材は100角の材(腰掛けで)
こういうところを丁寧にみていきます。
左手前の新しい材は今回入れた地場産杉材。

こういう骨組みの気になる点はA邸だけのことではありません。
残念ながら普通のことです。
posted by sekiguchi_lablog at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | リフォームLabo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする