何十年もそれ以上にも生きてきた木は板になり、
節があっても、割れがあっても、反っていても、形がヘンでも、
その板にふさわしい場所が用意されればまた役に立ってくれる。
人間も役に立つとわかるのはとてもうれしいこと。
板もきっと、、、。
板は100年もいやもっとずっと長く長く。
上記のような “欠点” がある板はそれこそ、
これがまたそこはキミしかいないというところを用意してあげると
輝いてくれるわけなのであります。
そのような板は板自体の値段もお手頃であります。
ただそういう板はちょっと手をかけてあげる。
最初だけオリーブオイルで軽く拭くことはあるが、
オイル系も含めて塗装はしていない。
板の表面を極浅丸もしくは浅丸のノミや彫刻刀、
製材の挽き跡を残したペーパー仕上、
樹種や使う面によってはバーナー仕上、
そういった仕上をすることで、
使っていくうちの染みやへこみ、、、も
思い出のひとつとなり、愛着をもって使い継がれていくことを願いつつ、
今日も木を削ってみる。

トチ。

クリ。

トチ。

ヒノキの根っ子。
手掛けです。
玄関は段差もあり、靴も脱ぐので不安定ですから。
板ではないが、コンセプトは同じなのでご紹介。

クス。

クリ。脚はクヌギ。

トチ。イチイ。スギ。

ホウ

クリ。脚はクヌギ。
汚れてきたら:
板も使えば汚れもついてきます。
基本は水拭き。
最初は少しゆるくしぼった布巾で板の表面の細胞をふやかす感じで。
水を吸ってやわらかくなると汚れが浮いてきますので、
それを固めに絞った布巾で拭き取ります。
それで落ちないものは致し方ない。
思い出として一緒に歩んでいくか、
サンドペーパーやカンナで削り落とすか。
塗装していない木は基本すべて同じ。
床板も汚れを落としたい時は同じこと。
posted by sekiguchi_lablog at 22:02|
一枚板倶楽部
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