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2025年07月13日

障子紙と柿渋でつくった透湿空気層 2

その2でございます。

この透湿空気層も試みとしてやってみてみました。
 世界広しといえも同じような事例は無いでしょうネ。


住み始めてもう20年経ちました。
たくさんの試みを実行し、
冬:「晴れた日は24時間暖房いらず」
夏:「20年間冷房なし」
で暮らしてこれました。
 この透湿空気層もおかげのひとつかと。


夏は外から帰って来ても むわっ とするこßともなく、
冬は ほっと する感じでございます。


室内から外までの壁の中が全て ” 調湿 & 透湿 ” でできているんです。
なので水分のやりとりが室内と外部で可能。
(熱を移動するには水分の移動(状態変化)を伴うと効率的)


世の ”断熱材” の多くは言わば熱を溜め込んでしまうもの。
冬はそれで ”良し” なのですが、

夏は強烈な日差しからの ”熱” をすみやかに ”移動” させたいんです。
(熱を移動するには水分の移動(状態変化)を伴うと効率的)


壁体内結露も心配いらず。


室内から順番に
内壁(竹小舞土壁)・空気層1(2,3mm程度)・障子紙+柿渋
         ・空気層2(15mm)・障子紙+柿渋
         ・空気層3(15mm程度)・透湿防水シート
         ・空気層4(30mm)・外壁(杉板)
で外になります。

空気層1〜4の4層あります。

外側の30mmの空気層は杉板外壁施工上スキマ有りです。



トータルの厚みは、室内の土壁表面から外壁杉板表面まで15cmほど。


材料は、
障子紙は1巻何十メートルもあるロール状のモノ。業務用(当時めちゃくちゃコスパ良し)。
柿渋は岐阜の製造元で直接購入!
胴縁材(杉の細材)


柱は3尺(909mm)ピッチ。
通し貫は2尺(606mm)ピッチ。


柿渋は障子紙を丈夫にするためと、防虫を目的に。
雨がかからない場所ですから安心。
塗っておかないと「紙魚」に食べられて穴だらけになってしまいます。



施工中。
(淡々と悩むことなく進みます)
左下:土壁(中塗り)+胴縁取付
右下:障子紙を張っているところ
上 :障子紙に柿渋を塗り乾いて発色した状態
柿渋をローラーで塗っているとスズメバチが来てしまうのが困ったおもひで。
2004年8月撮影
DSCF0001 (2).jpeg
posted by sekiguchi_lablog at 22:19| 手間がゆとりを生む家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月29日

障子紙と柿渋でつくった透湿空気層 1

今回は壁の ” 断熱 ” のことを。 


昔ながらの土間があって土壁の家は、夏は風も通り抜け心地良いと感じます(最近の夏は暑すぎて残念ながら)。

しかしながら冬がどうしても寒い。

囲炉裏やかまどで直接の火を焚いていればまだしも、

さすがに今の生活では薪の煙が、、、どうしても。


ではどうすれば、

土壁を蓄熱調湿層として、その外側に ” 断熱 ” を付けることで解決できます。

断熱付けます!と決めたなら、
 次の段階として、
   その断熱材は何にしましょうかと。


たくさんの種類のある断熱材の中で、
土壁と合わせる断熱材、、、。

20年ちょっと前、
ワタシ悩みました。
グラスウールにロックウール。スチレン系、自然素材のものもいくつかありましたし、
より求めるならもみがら、くんたん、おが粉、けずり木等々。


大事な調湿も意識しつつ。



カタログ、サンプルを取り寄せ、、、

   最後まで残った候補は断熱、調湿、難燃等の理由で ウール!


でもちょっと冷静になってみると家というスケールでウールを?
はるか遠い羊の国から?!。
ちょっとこのコストは、、、。
防虫もされているし。

→残念ながら見送り。

 (→→スケールダウンして私の着るものは多々ウールとなりました)


そして、その時出た答えは、
断熱の基本 ”空気層” を作ろう。

空気層と決めたなら、
また今度は、
素材は?
作り方は?

まぁ、こちらは建物の特徴に合わせて比較的スムーズに。


→2へ続く


 
posted by sekiguchi_lablog at 12:09| Comment(0) | 手間がゆとりを生む家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月21日

なぜしつこく温度湿度をモニターしているのか。


外気温と室温がリニアに対応しない。
湿度・水分(の移動)に関してよくわからないことがある。

もやもやとしてなかなか文字にできませんが、
すこしづつつじつまが合っていくことを願いつつ。

→前回の投稿記事の結果についてもちょっとまだなんとも言えません。



冬の話をしますと、
室内が冷え込まない。


感覚としては外が冷え込んでも、
室内の冷え具合にはブレーキが掛かる感じ。
(土の蓄熱性もあるが、感覚的にはここまでの性能はないと思う)



この冬(2025年)の最低気温は2月20日の朝でした。

その前後、2月15日から26日までを見てみます。

その中で外気温が一番高かった日と低かった日の変化量を比べてみますと、

16日
外気温  5.8℃
玄関土間 13.4℃
        →温度差7.6℃

20日
外気温 マイナス4.6℃
玄関土間    8.7℃
           →温度差13.3℃


16日の時の建物の性能でいけば、
マイナス4.6℃まで下がった場合は
室内はもっと下がっていいはず。

21日以降もマイナスが続くが最低室温はほぼ同じ。


相対湿度に関しては、

外気に関しては16日、20日とも温度が下がると湿度は上がる。

玄関土間に関しては、
16日は温度が下がると湿度も下がり、夜中で最小になると今度はゆるく上がっていく。
20日は温度が下がると湿度はゆるやかに下がり、夜中で最小になると少し上がりその後横ばい。


玄関土間は位置は北東の角。
外には常緑樹、1階には窓らしきものも無く、
太陽熱も取得できない状況。
暖房なし。
隙間あり。
吹抜けあり。


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外気温 2月16日 〜前半


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外気温 2月20日 〜後半


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玄関土間 2月16日 〜前半

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玄関土間 2月20日 〜後半


外気温の高い方は羽村市気温公式より高めに出ます。
(日陰、アルミシート等使っていますが、反射等でどうしても)
posted by sekiguchi_lablog at 17:56| 手間がゆとりを生む家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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