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2024年04月22日

TATAMI WALL  壁に畳

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藁床畳です。
1畳分が重さ30kgほどもあるのです。
そのほとんどが藁です。
その重さからしてどれほどの藁を詰め込んでいるかそれはそれは驚異的な量です。

藁はお米をつくっていれば必然的にでてくるもの。
お米はつくらないわけにはいきませんからね。
副産物の藁はどうしましょうか。

堆肥にできますが、全量を使い切るのはまぁ大変でございます。

→むかしの人は道理にかなった使い方を見出しました。

建物の建材として。
建材は量を必要としますから。
なるべく費用のかからないもので。

植物質のものですから調湿効果OK
これだけの質量でですので蓄熱効果も
厚み5〜6cmあるので断熱も(”断熱材”ではありませんが)
化学物質の使用なく(今の建材は種々使われていますが)

畳表はイグサ。
こちらももちろん植物質で裸足がきもちいいですよね。


そんなこんなの畳でございます。

住宅の方のリフォーム&耐震補強で12畳分の畳が使われなくなってしまいましたが、
施主との相談の中で同時に建てる小屋の内壁に使う提案をしました所、了解をとなりましたので現実となりました。

まだまだ綺麗な畳表でもあり、
これは施主の資産でもありますので手放すことなくね。
処分する場合は費用がかかりますし。
一石二鳥以上。


畳は床にあるものと染みいついているとこの写真を見ると えっ 床?! 
posted by sekiguchi_lablog at 14:23| 建築ラボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月24日

ナラのホーン

「旧五十嵐家住宅」の展示物。

蓄音機。そうね。当時のね。
と通り過ぎようとしたところ、
ひっかかるものを感じ見てみましたら、
虎斑(とらふ)がどーんとあるではありませんか。

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思い込みとしては蓄音機のラッパのようなところホーンは金属でできた物でしたので、
木製しかもナラでこのようなカタチが出来るだなんて今さらながらびっくりした次第。

検索してみましたら当時はあったのですね。
木製ホーン
よくつくりましたね!

こんなキレイに。
こんな長持ちしている。

スピーカーもコーンの所が木でつくられている物もありますし、
蓄音機のホーンが木で出来てその音色もさぞかし、、、。

先日は、拙宅に木工家の方が来られることがありましたので、この写真も見て頂きましたヨ。

posted by sekiguchi_lablog at 17:30| 近況報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月21日

100年前にも全面ガラスの

先日は静岡まで行って来たのですが、
つい「寄り道できるかな」が浮かんで来てしまいます。
その時も1時間ちょっとくらいは取れそうでしたので、
つい、道中のまわりを調べてみましたら、
ありましたありました。
東海道、新蒲原というところ「旧五十嵐歯科医院」。
今回のポイントは南面全面ガラスという点であります。

「手間がゆとりを生む家」も南面は全てガラス張り。
台風のことを考えると、
雨戸が欲しいところで、いろいろと検討はしましたが、
まぁ、何かあっても自分で直せばいいか。という所に落ち着き、
これも実証実験だ。と住み始めて18年。

「旧五十嵐歯科医院」さんも雨戸なしで100年。
たくさんの台風にも。しかも海沿い。

実物を体験し、失礼ながら勝手に同志。心強くなりやんした。

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ヒサシガナイアルヨ。
夏は暑かったやろ。

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コチラ診察室(右側は待合室)。
久しぶりに建物で感動。
100年前ににねぇ。
患者さんは治療のため泊まりがけでも来ていたそうな。
そりゃ来たくなるわな。
ガラスはレトロガラスで候。

「旧五十嵐歯科医院」さん、
建物にもいろいろと創意工夫がなされ、
職人さんのいい仕事(父親が棟梁だったそう)、
材料も。
地元のガイドさん詰めています。
ちょっと聞いてみたいところを聞けるのが良いですよね。
posted by sekiguchi_lablog at 21:57| Comment(0) | 手間がゆとりを生む家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする